宇津井村(読み)うづいむら

日本歴史地名大系 「宇津井村」の解説

宇津井村
うづいむら

[現在地名]下関市大字宇津井

周防灘に注ぐ木屋こや川の東側に位置する。西は小月おづき、東は松屋まつや、北は吉田よしだの各村に接し、南は周防灘に臨む。村の東部に丘陵地があるが大半は平地で農耕地。厚狭あさ郡の萩藩領で吉田宰判に属する。

永禄八年(一五六五)二月一六日付の山口今八幡文書(「寺社証文」所収)に「厚狭郡宇津井村」とみえる。「注進案」には「当村往古は渦井と唱へしに、いつの比よりか宇津井と文字を改めしや」と記す。

慶長一五年(一六一〇)検地帳によれば総石高九二四石余、田六六町余で石高八四三石余、畠一二町余で石高五三石余、百姓屋敷五三であった。


宇津井村
うついむら

[現在地名]浜田市宇津井町、那賀郡金城かなぎ町宇津井

下府しもこう川に沿い、西は田原たばら村、南は佐野さの村、北は宇野うの村。元和五年(一六一九)の古田領郷帳に村名がみえ、高二一六石余、年貢高は田方九六石余・畑方二二石余。同年の領知石高目録(石津亀井記)によれば、当村のうち七ッ町の一石五斗余が寺社領替地として津和野藩領とされているが、同高は来原くるばら(現金城町)の古高に含まれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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