宇茂佐古島遺跡
うむさふるしまいせき
[現在地名]名護市宇茂佐
一四―一六世紀の集落跡。字宇茂佐と字屋部の旧集落跡と伝えられる。屋部川河口沿いの袋状の平地に立地する。一九九七年(平成九年)の発掘調査で集落跡であることが確認されるとともに、独特な畑跡や高麗系瓦が出土して注目された。集落遺構としては、住居跡・倉庫跡・井戸跡などが確認されている。集落に接した平坦面からは、畑跡として真っ黒い土が詰まった直径三〇センチ前後の浅いピット列が何列にも並んだ状態で検出された。ピットは幅の広い篦状の耕具で掘削されており、ピット埋土からはイネの体内に含まれるガラス性物質であるプラントオパールが多数検出された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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