宇藤木村(読み)うとうぎむら

日本歴史地名大系 「宇藤木村」の解説

宇藤木村
うとうぎむら

[現在地名]富津市豊岡とよおか 宇藤木

小倉こぐら村の南東みなと川上流域にある。宇渡木村とも書く。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に宇藤村とあり、高一〇五石。寛文四年(一六六四)の松平忠勝領知目録(寛文朱印留)に記載があり、佐貫藩領。支配領主の変遷田原たばら村と同様。元禄郷帳では高一一五石余で、幕末まで同様。寛政二年(一七九〇)の村明細帳(宇藤木区有文書)では田二町九反余・畑五町四反余、家数二七・人数一四九、牛二四・馬八・農間に男は真木稼、女は薪を取り、年貢米は陸路三里半を湊村まで津出しした。阿弥陀堂と熊野社がある。明治四年(一八七一)の諸商職人連名帳(関家文書)では木挽職・煙草渡世・質屋炭買渡世各一。


宇藤木村
うとうぎむら

[現在地名]玉野市宇藤木

迫川はざかわ(現児島郡灘崎町)の東にあり、背後つね山と児島こじま湾との間の狭い低地に集落が密集する。元和三年(一六一七)児島郡物成帳に「宇当き村」とあり、田畠高四一石余。寛永備前国絵図では高三六石余。享保六年(一七二一)の家数二三・人数五六、田畠四町四反余、船四(備陽記)。文化年間の「岡山藩領手鑑」によると高三六石余、直高五〇石余で蔵入、田八反余・畑三町七反余・新開畑一町二反余、樋一・井戸三、家数六〇・人数三一九、牛一七、船五、猟師鉄砲三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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