安保自動延長(読み)あんぽじどうえんちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安保自動延長」の意味・わかりやすい解説

安保自動延長
あんぽじどうえんちょう

別名七十年安保問題。 1960年に改定された新日米安全保障条約は,その第 10条で条約は無期限とし,ただし 10年経過後は日米両国のいずれかが廃棄を通告すればその1年後に条約は終了すると規定している。その 10年目が近づいた 1960年代後半,七十年安保論が活発となったが,首相佐藤栄作は六十年安保闘争 (→安保改定問題 ) の再現を防ぐため,70年5月 23日になんらの新措置をとらず,自動的に条約の効力延長,継続することとした。

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