安南郡・安北郡(読み)あなんぐん・あんぽくぐん

日本歴史地名大系 「安南郡・安北郡」の解説

安南郡・安北郡
あなんぐん・あんぽくぐん

古代の安芸郡は平安時代後期に南北の二郡に分割されたらしい。保延五年(一一三九)六月日付の藤原成孝同範俊連署寄進状(浅野忠允氏旧蔵厳島文書)にみえる、高田郡内の三田みた風早かざはや両郷の四至に記される「南限加留賀安北郡堺」はそれを示す早い例である。国府のあった府中ふちゆう(現安芸郡府中町)とその北西温品ぬくしな中山なかやま戸坂へさか(現広島市東区)までを安南郡、それ以北が安北郡とされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android