安孫子庄(読み)あびこのしよう

日本歴史地名大系 「安孫子庄」の解説

安孫子庄
あびこのしよう

現安孫子付近に比定される摂関家領庄園。本家は京都宇治平等院。領家は摂(摂関家の氏長者)で、のち京都鹿苑院。地頭は京極鞍智。建治元年(一二七五)一〇月に修理された大般若経(金剛輪寺蔵)の奥書に「江州愛知東郡蚊野我孫庄軽野二社大明神」とみえ、当地のことと考えられる。嘉元三年(一三〇五)四月と推定される摂渡庄目録(九条家文書)に安孫子庄とみえ、京都宇治平等院御服料所で、伯三位(白川資通王)の母が預所として知行し、のちに民部卿頼教に与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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