日本歴史地名大系 「安富祖村」の解説 安富祖村あふすむら 沖縄県:沖縄島北部恩納村安富祖村[現在地名]恩納村安富祖(あふそ)・喜瀬武原(きせんばる)恩納(うんな)間切の北東部に位置し、西は瀬良垣(しらかち)村、北は東シナ海に面し、東は名嘉真(なかま)村。南西境に恩納(おんな)岳があり、山麓を安富祖(あふそ)川が北流する。所属間切の変遷は恩納(うんな)村に同じ。「おもろさうし」巻一四の六に「あふそやちきまよ(安富祖のヤチキマ〔人名〕よ)」とみえる。絵図郷村帳では金武(ちん)間切のうちに「あふそ村」とみえる。琉球国高究帳でも同間切に「あふそ村」とみえ高頭一九七石余、うち田一六四石余・畠三三石余。「琉球国由来記」には恩納間切安富祖村とみえ、森城嶽・アツタ嶽・安富祖巫火神・神アシアゲの四拝所があり、安富祖ノロが管轄し、ほかに根神火神は安富祖根神が管轄していた。「恩納村誌」によれば、現集落の南東側山手の森グスク御嶽(森城嶽)付近に旧集落があったが、人口増加により前面の低地へ集落が広がったとする。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報