安座真村(読み)あざまむら

日本歴史地名大系 「安座真村」の解説

安座真村
あざまむら

[現在地名]知念安座真あざま

久手堅くでいきん村の北に位置し、東部は海に面する。「おもろさうし」巻一九の三四に「又 あさまあつめなに(安座真集め庭に)/又 けおのよかるひに(今日のよき日に)」とあり、祭祀の広場で吉日を卜し、豊穣を祈願している。絵図郷村帳知念ちにん間切内として「あさま村」とある。里積記に安座間村とみえ、諸村位定では田中・畠中。「琉球国由来記」にみえる祭祀は根所火神・安座真之殿・名幸之殿・シンマノ殿・神アシアゲなど。乾隆三三年(一七六八)田園に都合よく、井が近く、風水もまた良好として、安座間城のある傾斜地より海岸部の汀敷原に村を移している(「球陽」尚穆王一七年正月二二日条など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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