安楽花(読み)ヤスライハナ

デジタル大辞泉 「安楽花」の意味・読み・例文・類語

やすらい‐はな〔やすらひ‐〕【安楽花】

やすらい祭にうたわれる歌。また、その囃子詞はやしことば

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「安楽花」の意味・読み・例文・類語

やすらい‐はな やすらひ‥【安楽花】

〘名〙
京都今宮神社のやすらい祭に歌われる歌。また、その歌詞寂蓮の作と伝えられ、歌詞に「やすらいはなや」の繰り返しがあるところからいう。「やすらいはなや」の意は、花よ安らかに鎮まれの意であるといわれる。〔日次紀事(1685)三月一〇日〕
② =やすらいまつり(安楽祭)《季・春》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
③ 昔、京都の神護寺で三月一〇日に行なわれた法華会に京中の婦女子が風流の装いをして奏でた歌舞。俗に「高雄の法華会やすらにはてよ」を「やすらいはなよ」と誤ったという。〔年中行事絵巻(1157‐79頃)〕

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