日本歴史地名大系 「安濃津遺跡群」の解説 安濃津遺跡群あのついせきぐん 三重県:津市津城下柳山安濃津遺跡群[現在地名]津市柳山津興など平成八年(一九九六)に柳山津興(やなぎやまつおき)字松村(まつむら)地内で発掘調査が行われ、鎌倉時代中期から室町時代にかけての濃厚な遺構・遺物が確認された。鎌倉時代中期では、破損品・未使用品を含む東海系無釉陶器(山茶椀)が大量に出土し、当地が東海系陶器の集散地であったことを示している。一五世紀中葉〜後葉頃には道路とそれに面した集落跡が確認され、完形の常滑産大甕や鬼瓦・鋳造関係遺物・滑石製スタンプなど多量の遺物が出土しており、町場とその付近に生産遺跡や寺院が建並んでいたと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by