安良里村(読み)あらりむら

日本歴史地名大系 「安良里村」の解説

安良里村
あらりむら

[現在地名]賀茂村安良里

伊豆半島西海岸の中央、宇久須うぐす村の南に位置する。閑谷法師の歌集「閑谷集」に伊豆の「あられといふうら」を詠じた歌を収めるが、当地のことであろう。永徳元年(一三八一)一二月、大般若経巻二八〇(現南伊豆町普照寺蔵)が安良里郷で書写されている。応永二年(一三九五)七月二四日に上杉憲定に安堵された父上杉憲方の遺領に「仁科庄内阿良里牛藤沢村」が含まれているので(応永三年七月二三日「管領斯波義将奉書」上杉家文書)、当地は関東管領山内上杉氏の所領であった。戦国期伊豆西海岸に設けられた水軍の拠点で、北条氏所領役帳に伊豆衆矢野氏の役高として二五貫文「安良里」とみえる。網屋崎あみやさきの丘には安良里城(阿蘭城)があったといわれ、天正一八年(一五九〇)北条氏の臣梶原備前守景宗と三浦五郎左衛門茂信が立籠ったが、徳川家康配下の本多作左衛門重次によって陥落したと伝えられる(武徳編年集成)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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