安西寺跡(読み)あんざいじあと

日本歴史地名大系 「安西寺跡」の解説

安西寺跡
あんざいじあと

[現在地名]静岡市馬場町

駿府城下馬場ばばん町にあった時宗寺院。江戸期の山号は城久山、本尊地蔵菩薩という(「駿河志料」など)。明治四二年(一九〇九)城久山安西寺が現在地の丸山まるやま町に存在した秋月山福田寺を廃し、その地に移り秋月山安西寺として現在に至る(旧版「静岡市史」)

寺伝によれば、城久山安西寺の開基は遊行三世智得の遺弟智達覚阿で、文保元年(一三一七)開創とされている(駿河志料)。検討の余地があるが、嘉吉元年(一四四一)七月一八日の沙弥某書下(安西寺文書)は「安西寺道場」の寺領を安堵している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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