官庫(読み)カンコ

精選版 日本国語大辞典 「官庫」の意味・読み・例文・類語

かん‐こクヮン‥【官庫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 官有のくら。
    1. [初出の実例]「遂使物漏民間用乏官庫」(出典続日本紀‐延暦五年(786)四月庚午)
    2. [その他の文献]〔徐陵‐諫仁山深法師罷道書〕
  3. 国の予算。国庫。
    1. [初出の実例]「教育の税を収るは他の税を収るが如く之を集めて官庫に貯へ」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の官庫の言及

【官文庫】より

…中・近世,太政官の事務をつかさどった壬生(みぶ)官務家の文庫。官庫あるいは官務文庫ともいう。宣旨や官符案などの太政官文書や朝儀・公事の記録類は,本来太政官の文殿(ふどの)が保管し,大夫史=官務が文殿別当として管理していた。…

※「官庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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