官邸主導型決定(読み)かんていしゅどうがたけってい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「官邸主導型決定」の意味・わかりやすい解説

官邸主導型決定
かんていしゅどうがたけってい

首相とその周辺である内閣官房イニシアティブをとる決定のこと。官邸とは首相官邸を指している。首相が強い関心を持つ政策案件ではあるとしても,必ずしも首相の意図のままに決定がなされるわけでもない。その場合首相は,威信喪失という政治的リスクを冒すことになる。したがって「司々 (つかさつかさ) にまかす」 (竹下元首相) のが安全である。しかし,貿易摩擦に限らず最近は官庁間,族議員間にまたがる政策案件がしだいに増加し,それらのレベルでは決着困難なケースがしばしば登場するようになった。官邸主導型決定はこのような状況において,「外圧」や権威ある審議会などを援用して問題を解決する手段として用いられるようになっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む