定無(読み)さだめな

精選版 日本国語大辞典 「定無」の意味・読み・例文・類語

さだめ‐な【定無】

  1. ( 形容詞「さだめなし」の語幹 ) 定めないこと。感動表現に用い、多く「さだめなの世」と熟合して、不安定な男女の仲、無常な人生などを表わす。
    1. [初出の実例]「さだめなの世や。いづれにか寄るべき、などのたまふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)
    2. 「又しぐれゆくなか空のくも さだめなの世やさて何をたのままし〈宗砌〉」(出典:新撰菟玖波集(1495)雑五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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