宜しなへ(読み)ヨロシナエ

デジタル大辞泉 「宜しなへ」の意味・読み・例文・類語

よろし‐なえ〔‐なへ〕【宜しなへ】

[副]形容詞「よろし」の語幹+連語「なへ」から》ちょうどよいぐあいに。ふさわしく。
「耳梨の青菅山あをすがやま背面そともの大き御門に―神さび立てり」〈五二

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精選版 日本国語大辞典 「宜しなへ」の意味・読み・例文・類語

よろし‐なへ【宜なへ】

  1. 〘 副詞 〙 ( 形容詞「よろし」の語幹に助詞「なへ」の付いたもの ) いかにも好ましく。ちょうどよい具合に。まさにふさわしく。
    1. [初出の実例]「然れこそ 神の御代より 与呂之奈倍(ヨロシナヘ) 此の橘を 時じくの 香(かく)の木の実と 名づけけらしも」(出典万葉集(8C後)一八・四一一一)

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