実体変化(読み)じったいへんか(その他表記)transsubstantiatio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実体変化」の意味・わかりやすい解説

実体変化
じったいへんか
transsubstantiatio

化体説,全質変化ともいう。カトリック神学用語。キリストは最後の晩餐でパンを取り,「これはわたしのからだである」 (マルコ福音書 14・22) と言ったとされるが,その時点でパンの実体がまったく消滅し,キリストの実体となったとする解釈をいい,パンとキリストの実体がそれぞれ同時に,ともに存在するとしたルター派の共在説やキリストの実体は存在せず象徴としてあるにすぎないとしたツウィングリらの象徴説と対立する (→聖餐象徴論 ) 。ぶどう酒についても同様に説明され,またこの晩餐の再現であるとされるミサにおける聖変化にも適用されている。 12世紀頃からスコラ哲学を背景に理論化され,トリエント公会議 (1546~47) もこの表現を受入れた。

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