実物投影機(読み)じつぶつとうえいき(英語表記)opaque projector

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

実物投影機
じつぶつとうえいき
opaque projector

書物の挿絵・写真・絵・グラフ・表などのような不透明体の像を反射光線によって拡大映写する機器であり、オペーク・プロジェクター、また単にオペークともいう。透明体を利用するスライドやオーバーヘッド・プロジェクター(OHP)とは異なり完全な暗室で利用する。映像は、映写電球からの光線を資料面に集中して当て、その反射光線を反射鏡と映写レンズによってスクリーンに投影する。高性能LEDが開発されているものの、やや高価であるため、映像の明るさを確保するためには500~1000ワットの光源電球が送風機器と連動して使われるケースが多い。1980年代後半ごろから、ビデオカメラの小型化と性能の向上および低価格化に伴い、教卓に下向きにカメラを取り付け、教室内の天井に5~6基吊(つ)るしたモニターテレビや大型のプロジェクターと連動させて映像を映し出すものに変化しつつある。実物投影機は、小型・軽量で1人でも移動させて使うことができ、高価なシステムを導入せずとも使用可能なところに特色がある。

[篠原文陽児]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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