実相観入(読み)ジッソウカンニュウ

デジタル大辞泉 「実相観入」の意味・読み・例文・類語

じっそう‐かんにゅう〔ジツサウクワンニフ〕【実相観入】

斎藤茂吉が唱えた、短歌写生理論。表面的な写生にとどまらず、対象自己を投入して、自己と対象とが一つになった世界を具象的に写そうとするもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「実相観入」の意味・読み・例文・類語

じっそう‐かんにゅうジッサウクヮンニフ【実相観入】

  1. 〘 名詞 〙 斎藤茂吉の歌論正岡子規写生説を進展させたもので、表面的な写生にとどまらないで、人生、自然全体を包括した世界に徹するのが短歌写生の真髄であるとするもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android