実験岩石学(読み)じっけんがんせきがく

最新 地学事典 「実験岩石学」の解説

じっけんがんせきがく
実験岩石学

experimental petrology

実験という手法を用いる岩石学の一分野。実験によって鉱物を合成し,鉱物のでき方を支配する法則を見出し岩石マグマ成因を探る。室内で地球内部の温度や圧力を再現して鉱物を合成したり反応させるため,ピストンシリンダー型高圧装置やマルチアンビル型高圧装置などの高温高圧発生装置が用いられる。20世紀初頭に,N. L. Bowenが主導して多くの鉱物合成実験が行われ実験岩石学が確立し,正確かつ膨大な実験データに基づき火成岩成因論が体系化された。第二次世界大戦後は,従来の大気圧下での実験に加え高圧実験も行われ,かんらん岩の部分融解実験による玄武岩マグマの成因の解明や,変成岩の鉱物の安定関係に基づく変成岩成因論の確立などにつながった。参考文献N. L. Bowen (1928) The evolution of the igneous rocks, Princeton Univ. Press

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参照項目:岩石学

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 浜田

世界大百科事典(旧版)内の実験岩石学の言及

【岩石学】より

… 岩石学を研究方法によって区別することもある。すなわち,野外での観察を主とする野外岩石学field petrology,実験を主とする実験岩石学experimental petrology,理論的に岩石の成因を考察する理論岩石学theoretical petrologyなどである。 岩石学の対象は長い間陸地に露出する岩石がほとんどすべてであった。…

※「実験岩石学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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