宣奉行(読み)センブギョウ

デジタル大辞泉 「宣奉行」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぶ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【宣奉行】

律令制で、詔書公布の手続き。詔書は中務卿なかつかさきょうに下され、卿が大輔たいふに宣し、大輔はこれを奉じて少輔しょうに伝え、太政官だいじょうかんに送って行わせ、おのおのその姓名の下に宣・奉・行と記したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「宣奉行」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぶ‐ぎょう‥ギャウ【宣奉行】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、詔(みことのり)作製手続の一段階。内記の作った草案中務省で写し、これを太政官に送り、太政官では更に写しを作って施行したが、中務省から太政官に送る文書中務卿・大輔・少輔の位署姓名の下に、各々宣・奉・行と書く。卿が大輔に宣し、大輔がその旨を奉り、少輔が行なうの意味

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android