宮坂英弌(読み)ミヤサカ フサカズ

20世紀日本人名事典 「宮坂英弌」の解説

宮坂 英弌
ミヤサカ フサカズ

昭和期の考古学者 尖石考古館館長



生年
明治20(1887)年3月4日

没年
昭和50(1975)年6月11日

出生地
長野県諏訪郡豊平村(現・茅野市)

学歴〔年〕
諏訪実科中〔明治38年〕卒

主な受賞名〔年〕
茅野市名誉市民〔昭和42年〕

経歴
25年間の小学校教師、10年間の中学校教師を経て、昭和30年尖石考古館の設立に伴い館長となる。37年長野県考古学会初代会長。この間、尖石周辺の遺跡発掘独力で行った。著書に「尖石」「蓼科」「原始民族遺跡の研究」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宮坂英弌」の解説

宮坂英弌 みやさか-ふさかず

1887-1975 昭和時代の考古学者。
明治20年3月4日生まれ。郷里の長野県諏訪郡の小学校教員のかたわら,昭和4年から八ケ岳山麓の尖石(とがりいし)遺跡を発掘し,縄文時代中期の集落研究の基礎をきずく。さらに同県内の遺跡の調査,保存につくした。30年茅野市尖石考古館館長。49年吉川英治文化賞。昭和50年6月11日死去。88歳。旧制諏訪中学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の宮坂英弌の言及

【尖石遺跡】より

…長野県茅野市豊平南大塩にあり,八ヶ岳西麓に発達した縄文時代中期の代表的な遺跡。1940年頃から地元の考古学者宮坂英弌(ふさかず)(1887‐1975)が独力で発掘を続け,多数の住居址群や遺物を発見した。日本における原始集落研究のさきがけをなした学史的にも重要な遺跡で,52年には国の特別史跡に指定された。…

※「宮坂英弌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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