宮田郷(読み)みやでんごう

日本歴史地名大系 「宮田郷」の解説

宮田郷
みやでんごう

現宮田に比定される中世郷。保延二年(一一三六)四月一七日の美濃国宮田村司平家基解案(近衛家本知信記裏文書)によれば、宮田村は見給田一八町余・在家二〇宇で従前より御布所として町別細布二〇段(現給田一八町)・在家別中布一段を負担しており、神事勅事・京上人夫等役の免除の国裁を求めている。永正四年(一五〇七)九月一五日の日付をもつ菩提ぼだい(現不破郡垂井町)所蔵鰐口銘には「美濃国大野郡宮田郷南宮三宮」とあり、当郷は南宮なんぐう神社(現同上)領だったと推定される。

宮田郷
みやたごう

和名抄」に「宮田」と記され、訓を欠く。弘安大田文に「宮田郷」とみえる。「新編常陸国誌」には「按ズルニ、今ノ礒浜村ナリ、コノ村モト宮田ト云フ」とあり、現東茨城郡大洗町磯浜いそはま町に比定する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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