宮部鼎蔵邸跡(読み)みやべていぞうていあと

日本歴史地名大系 「宮部鼎蔵邸跡」の解説

宮部鼎蔵邸跡
みやべていぞうていあと

[現在地名]熊本市内坪井町

内坪井うちつぼい町のほぼ中央に熊本中央女子高等学校があり、その東側は夏目漱石が五回目に住んだ家で、漱石邸の北隣が宮部鼎蔵の屋敷跡である。現在富士銀行の寮となり、門前南手に昭和九年(一九三四)徳富蘇峰撰、菊池直人書の「宮部鼎蔵先生邸跡」の碑が建つ。鼎蔵は藩の山鹿流軍学師範役になった嘉永二年(一八四九)より、安政二年(一八五五)水前寺事件で上益城かみましき七滝ななたき(現御船町)に隠退するまでここに住んだ。名を増美、田城と号し、林桜園の門に入り国学を講じた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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