六訂版 家庭医学大全科 「家族性良性慢性天疱瘡」の解説
家族性良性慢性天疱瘡(ヘイリー・ヘイリー病)
かぞくせいりょうせいまんせいてんぽうそう(ヘイリー・ヘイリーびょう)
Familial benign chronic pemphigus (Hailey-Hailey disease)
(皮膚の病気)
どんな病気か
中年以降に発症することが多く、
ATP2C1という遺伝子の変異で起こり、高温、多湿、
症状の現れ方
通常は中年以降に起こる病気で、摩擦などの起こりやすいところに水疱が生じ、じくじくと
検査と診断
①皮膚をとって顕微鏡で検査する(皮膚生検)、②遺伝子診断の2種類がありますが、通常は①の方法で確定診断できます。
治療の方法
重症例ではステロイド薬を内服します。DDS(レクチゾール)が有効とする報告もあります。軽症から中等症では、ステロイド外用薬(塗り薬)を使用します。
病気に気づいたらどうする
高温、多湿を避けます。不潔にしないように気をつけ、こすれないように保護に努めます。
田中 俊宏
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報