出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…前任者建部遯吾(たけべとんご)の思弁的学風を排して,経験的社会学を確立するために,アメリカで発達していた社会調査法を批判的に摂取し,《社会調査》(1933)を著し,社会現象の実態調査への先鞭(せんべん)をつけた。とくにこの社会調査にもとづく社会学研究が開花したのは,主著《家族構成》(1937)においてである。これは,従来もっぱら制度的側面の研究に傾斜していた家族・親族の研究分野に,集団的側面の新分野を開拓し,その構造と機能を精緻な統計的方法によって解明したものであり,今日日本の社会学が世界に誇りうる家族社会学の礎石となったということができよう。…
※「家族構成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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