家族構成(読み)カゾクコウセイ

デジタル大辞泉 「家族構成」の意味・読み・例文・類語

かぞく‐こうせい【家族構成】

家族の成り立ちや内容。どのような近親者が、何人集まってできているか、ということ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「家族構成」の意味・わかりやすい解説

家族構成
かぞくこうせい

家族の内容を,(1) どのような続き柄の近親者が,(2) 幾人集ってできているかで示したもの。世帯構成で示されることが多い。 (1) を質的構成といい,核家族的世帯,直系家族的世帯,その他の親族世帯,非親族世帯,単独世帯のように分類できる。また世代数別分類法もある (1世代世帯,2世代世帯など) 。 (2) は量的構成といい,人員数別の世帯分布状況と,平均値による表わし方がある。日本では,産業構造の変化,家族観の変容などによって,1960年代頃から家族構成の変化が顕著になってきた。質的構成面での核家族増加,出生児数の減少と相まって,家族員数の減少へと量的構成にも大きな変化をきたした。

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世界大百科事典(旧版)内の家族構成の言及

【戸田貞三】より

…前任者建部遯吾(たけべとんご)の思弁的学風を排して,経験的社会学を確立するために,アメリカで発達していた社会調査法を批判的に摂取し,《社会調査》(1933)を著し,社会現象の実態調査への先鞭(せんべん)をつけた。とくにこの社会調査にもとづく社会学研究が開花したのは,主著《家族構成》(1937)においてである。これは,従来もっぱら制度的側面の研究に傾斜していた家族・親族の研究分野に,集団的側面の新分野を開拓し,その構造と機能を精緻な統計的方法によって解明したものであり,今日日本の社会学が世界に誇りうる家族社会学の礎石となったということができよう。…

※「家族構成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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