伊藤整最晩年の長編小説。1967年(昭和42)から68年まで『世界』に連載。68年、岩波書店刊。70年、第2回日本文学大賞受賞。50代後半の妻子のない日本画家、龍田北冥(たつたほくめい)は、いまは亡き友人の作家、倉田満作の文学碑の除幕式に列席して故人にゆかりのある人々に再会したのをきっかけに、倉田の姉やもと彼の愛人だった女性との関係を復活させるとともに、年上の歌人との自由な性交渉を通じて、老残の生を味わい尽くそうとする。愛の虚偽性や性に付きまとう後ろめたさを執拗(しつよう)に追求した『氾濫(はんらん)』(1956~58)や『発掘』(1962~64)の息苦しい世界を脱け出して、道徳にとらわれない明るい老年の性の世界を描いている。現在のなかに過去をよみがえらせることによって生の実感を味わおうとしている点では、初期の詩以来の方法の、散文による集大成ともいえる。
[曾根博義]
『『変容』(岩波文庫)』
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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