家祿(読み)かろく

精選版 日本国語大辞典 「家祿」の意味・読み・例文・類語

か‐ろく【家祿】

〘名〙
① 家に代々伝わる俸祿。特に江戸時代、幕府では旗本御家人に、大名では士の家についていた祿高。家料。
随筆・窓のすさみ(1724)追加「遠江守忠喬の使者〈略〉諸大夫の上に坐列しけるを、御目附出でて、家祿の列に並び候へ」 〔後漢書‐劉平等伝論〕
② 明治二年(一八六九版籍奉還に際して、華族士族の家格に対して支給された俸祿。明治九年(一八七六)に廃止
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉二「政府の歳入凡そ五分の一は華士族の家祿に費し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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