宿報(読み)シュクホウ

関連語 かたち 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「宿報」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ほう【宿報】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。前世で行なった善悪の業によるむくい。また、その果報。すくほう。
    1. [初出の実例]「鷲の即ち噉(く)ひ失ふべきに、生乍(いけなが)ら樔(す)に落しけむ、希有の事也。此も前生(ぜんしゃう)の宿報にこそは有けめ」(出典今昔物語集(1120頃か)二六)
    2. 「然るべき宿報(シュクホウ)にて官位こそ思さま也とも、みめ貌(かたち)は心に叶べきにはあらね共、何事も闕たる事なし」(出典:源平盛衰記(14C前)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android