宿女村(読み)やどめむら

日本歴史地名大系 「宿女村」の解説

宿女村
やどめむら

[現在地名]志賀町宿女

福野ふくの村の南、眉丈びじよう山系の小支谷にあり、南と東は低丘陵、北は旧福野潟。地名の由来について「能登名跡志」は気多社御出祭の神輿渡御のとき当地の鎮守で一泊したためとする。享和元年(一八〇一)の十村平蔵の覚書(「穴口村旧記」穴口区有文書)によると、当村はもと雨田あまだ村の内で矢留とも書いたという。意冨志麻おうしま神社所蔵の棟札によれば、永禄五年(一五六二)九月一一日の同社上葺の奉加衆に宿女比右衛門がいた。苦竹運上極(雄谷文書)に宿女村とあり、元和二年(一六一六)の高二三七石余。正保郷帳では雨田・くるみだに岩田いわた・宿女の四ヵ村として合せて高付される。寛文一〇年(一六七〇)の村御印には高二七三石、免四ツ七歩、新田高三石、小物成は山役一四七匁・苦竹役一一匁、鳥役二・五匁(出来)とある(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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