精選版 日本国語大辞典 「寄居虫」の意味・読み・例文・類語 ごうな がうな【寄居虫】 〘名〙 (「かみな」の変化したもの) 動物「やどかり(宿借)」の古名。《季・春》※枕(10C終)三一四「侍る所の焼け侍りにければ、がうなのやうに、人の家に尻をさし入れてのみさぶらふ」[補注]寄居虫は古くから食膳に供されたようで、「延喜式‐三九」にも「年料〈略〉蠏蜷」とある。また「大和本草‐一四」には「海人多くひろひて一所に集め、泥水をにごらせば殻を出づ。是を取集めてしほからにす」と記されている。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報