富丘八幡神社(読み)とみおかはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「富丘八幡神社」の解説

富丘八幡神社
とみおかはちまんじんじや

[現在地名]土庄町渕崎

渕崎の双子ふちざきのふたご浦に面した小丘富丘の山頂鎮座。品陀和気神・息長足姫神・仲姫神を祀る。旧郷社。別宮べつぐう八幡宮とも渕崎八幡宮ともいう。応永元年(一三九四)頃の作とみられる別宮八幡宮縁起(紀氏旧記・小豆島八幡宮縁起ともいう)によると、小豆島は宇多天皇皇子敦実親王領であったが、延長四年(九二六)肥土ひと庄が山城石清水いわしみず八幡宮に寄進され、同時に石清水から御正体を勧請し、石清水社の別宮として創祀したという。寛治四年(一〇九〇)には領家である石清水別当光清が修理再建、永仁五年(一二九七)には若宮・若王女殿が造営されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android