富士写ヶ岳(読み)ふじしやがだけ

日本歴史地名大系 「富士写ヶ岳」の解説

富士写ヶ岳
ふじしやがだけ

大聖寺だいしようじ川上流左岸にあり、標高九四一・九メートル。西麓を大内谷おおうちだに川、東麓を片谷へぎだに川が北流する。江沼富士ともよばれ、富士山に似たコニーデ風の山容をなし、「富士写し」ともいわれている。「加賀志徴」には富士拝ふじおがみとあり、晴天の日には頂上から富士山・白山・たて山の諸山が見えるという。山名について、山内に不動・地蔵・釈迦の三仏を祀るところから不地釈岳といったのに始まるとする説もあるが(異本「憩紀聞」)、山容から名付けられたものであろう。近世には山内の池で雨乞が行われた(加越能大路水経)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「富士写ヶ岳」の解説

富士写ヶ岳

石川県加賀市にある山。「江沼富士」とも。標高942メートル。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android