富士灰(読み)ふじばい

精選版 日本国語大辞典 「富士灰」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐ばい‥ばひ【富士灰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 富士山火山灰。〔俳諧・本朝文選(1706)〕
  3. 火鉢の灰を富士山の姿に盛ること。また、その盛った灰。
    1. [初出の実例]「池田炭を富士灰に埋み」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六)
  4. 香炉に用いる灰の一種
    1. [初出の実例]「富士灰の煙身にしむ香炉哉〈最運〉」(出典:俳諧・誹諧発句帳(1633)秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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