日本歴史地名大系 「富士町」の解説 富士町ふじちよう 佐賀県:佐賀郡富士町面積:一四三・〇二平方キロ藩政期における佐賀郡山内(さんない)郷と小城(おぎ)郡山内郷からなり、川上(かわかみ)川(嘉瀬(かせ)川)上流の東が佐賀郡、西が小城郡であった。背振(せふり)山地の分水嶺の南側の山地で、天(てん)山(一〇四六メートル)、雷(らい)山(九五五メートル)、羽金(はがね)山(九〇〇メートル)、彦(ひこ)岳(八四五メートル)など山が多く、また三瀬(みつせ)峠(五八三メートル)、長野(ながの)峠(五七〇メートル)、向合観音(むきあいかんのん)峠(五二〇メートル)などがあり、集落の標高も、古場岳(こばだけ)(六〇〇メートル)、山端(やまんば)(五六〇メートル)、杉山(すぎやま)(五五〇メートル)など、典型的な山村である。なお古湯(ふるゆ)・熊の川(くまのかわ)の温泉は古くから湯治に利用されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報