富士絹・不二絹(読み)ふじぎぬ

精選版 日本国語大辞典 「富士絹・不二絹」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐ぎぬ【富士絹・不二絹】

〘名〙 経(たていと)、緯(よこいと)絹紡糸を使用した平織物。織り上げたのち、精練・漂白などして羽二重のように仕上げたもの。裾回し、襦袢衣服風呂敷・婦人服地などに用いる。明治後期、富士瓦斯紡績株式会社の考案になるもの。
望郷(1925)〈池谷信三郎〉緩徐調「恵吉の富士絹ワイシャツを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android