富枝村(読み)とみえだむら

日本歴史地名大系 「富枝村」の解説

富枝村
とみえだむら

[現在地名]八東町富枝

北山きたやま村の東、八東川北岸に位置し、当地で同川に細見ほそみ川が合流する。村名は留枝とも書き(在方諸事控)、トベタともよんだ(享保元年郷村高辻帳)。この訓は元禄郷帳・元禄国絵図作成時に村名を富枝と改める以前は戸部田であったことによる(元禄一四年「変地其外相改目録」県立博物館蔵)若桜わかさ往来から私都きさいち往来が分岐する交通の要所で、若桜往来の八東川渡河は渡船によった。この渡しは山崎やまさきの渡とよばれ、常備の渡船は一艘(水主一人乗)。川幅は二六間、平常の水深三尺。平常のときは繰綱渡しで無料、増水のときは棹渡しで相対賃銭をとった(士分は無料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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