寒冷適応(読み)かんれいてきおう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

寒冷適応
かんれいてきおう

気候順化の一形態。寒い気候に対する適応をいう。たとえば,形態学的には,躯幹に対して四肢の短いエスキモーの体型,扁平で突出部が少く,比較的厚い皮下脂肪でおおわれたモンゴル人面などがあげられる。また,生理学的には,寒気曝露時にエネルギー代謝の増加によって寒さに耐えたり (高体温型寒気適応) ,比較的低い産熱増加による適応 (低体温型寒気適応) などがある。人類の発生は熱帯であったとされ,その進出につれて寒気に対する適応は,いろいろな形をとって現れたと考えられる。したがって,人類の進化,分布に寒気適応は大きな影響を与えた。

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