寓話詩(読み)ぐうわし(その他表記)Fables

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寓話詩」の意味・わかりやすい解説

寓話詩
ぐうわし
Fables

フランスの詩人ラ・フォンテーヌ代表作。 12巻 242編。第1集 (1~6巻) 1668年,第2集 (7~11巻) 78~79年,第3集 (12巻) 94年にそれぞれ刊行。さまざまな道徳的教訓動物に託して美しい詩として物語ったもので,人間性のさまざまな面を例示し,ルイ 14世治下の社会を風刺している。イソップをはじめ,インドの寓話,フランス中世の『狐物語』,民間説話などから題材を得ているが,それらの主題作者が与えた新解釈や,題材に応じて駆使されている多彩な独創的手法によって,このジャンルでは最も文学的価値の高い作品となっている。

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世界大百科事典(旧版)内の寓話詩の言及

【ラ・フォンテーヌ】より

…フランスの詩人。《寓話詩》によって広く知られる。シャンパーニュ州シャトー・ティエリの森林河川監督官の長男に生まれ,郷里とパリで教育を受け,パリのオラトリオ会神学校に入るが1年でやめる。…

※「寓話詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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