寛裕(読み)カンユウ

デジタル大辞泉 「寛裕」の意味・読み・例文・類語

かん‐ゆう〔クワン‐〕【寛裕】

[名・形動]心が広くてゆったりしていること。また、そのさま。
政府の政―に帰し世間の論自主を尊ぶ」〈西周明六雑誌三二〉

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精選版 日本国語大辞典 「寛裕」の意味・読み・例文・類語

かん‐ゆうクヮン‥【寛裕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ゆるやかでゆとりのあること。心がひろくゆったりしていること。また、そのさま。寛大。
    1. [初出の実例]「玉堂金馬人挨推、竹屋柴門自寛裕」(出典:東帰集(1364頃)和孚首座歳暮韻)
    2. 「此蕭大夫は独り官爵に不汲々して寛裕にして官祿に心はなきぞ」(出典:四河入海(17C前)一九)
    3. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕

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普及版 字通 「寛裕」の読み・字形・画数・意味

【寛裕】かん(くわん)ゆう

心がゆたか。〔礼記内則〕必ず其の裕・惠・良・恭にして、愼みて言寡(すく)なきを求めて、子の師爲(た)らしむ。

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