寺池城跡(読み)てらいけじようあと

日本歴史地名大系 「寺池城跡」の解説

寺池城跡
てらいけじようあと

[現在地名]登米町寺池 館山

登米町市街地の北側に広がる標高七〇メートルほどのたて山の山頂を中心に寺池城があったとされるが、開発によりおもかげはほとんど残らない。なお、山頂付近を全くの自然地形とみて、南側山腹に残る近世の寺池城の区域を中世寺池城の範囲とみる説もあり、検討を要する。文禄二年(一五九三)に記されたといわれる「葛西盛衰記」には、南北朝期に北畠顕家に属した葛西武治が、延元三年(一三三八)の顕家の戦死後、「日和山の城に下り寺池之城佐沼城を築き、常に多くは寺池城に住す」とあるが、事実は明らかでない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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