朝日日本歴史人物事典 「寺沢元三郎」の解説
寺沢元三郎
生年:生年不詳
肥前国天領天保9(1838)年一揆の指導者。同年12月23日に農民1900人余が庄屋不正を訴えて厳木村の金毘羅岳に陣取るが,翌年2月,佐賀・唐津藩によって鎮圧される。元三郎は無宿者,取り調べの過程で牢死する。<参考文献>「変儀方一件」「訴訟方御用控帳」(『秀島家文書』),『相知町史』上,『厳木町史』,長野暹「天保9年肥前上松浦幕領における農民闘争」(佐々木潤之介編『村方騒動と世直し』下)
(宮崎克則)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報