対代(読み)タイシロ

デジタル大辞泉 「対代」の意味・読み・例文・類語

たい‐しろ【対代/台代】

寝殿造しんでんづく邸宅で、たいの屋の代わりとした放ち、あるいはろう

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精選版 日本国語大辞典 「対代」の意味・読み・例文・類語

たい‐しろ【対代・台代】

  1. 〘 名詞 〙 平安・鎌倉時代寝殿造り家屋対屋(たいのや)代用とされた放出(はなちいで)・廊の類。
    1. [初出の実例]「未刻許参堀川院。於東対代廊母屋置御仏」(出典中右記‐嘉承二年(1107)閏一〇月一二日)

たい‐だい【対代】

  1. 〘 名詞 〙たいしろ(対代)

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世界大百科事典(旧版)内の対代の言及

【寝殿造】より

…これらの建物が廊で結ばれ,前述のような姿になるのは10世紀初めごろと推定されている。寝殿造は左右対称の建物配置を理想としていたらしいが,実際にはそうした例はきわめて少なく,東西対のいずれか一方が大きく,他はいくぶん小さくて対代(たいのだい),または対代廊と呼ばれる例が大半であった。しかも時代が下るにしたがってその傾向に拍車がかかり,平安末期には大規模な寝殿造にも一方の対の省略されるものが現れた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」