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対露非干渉運動 たいろひかんしょううんどう

大辞林 第三版の解説

たいろひかんしょううんどう【対露非干渉運動】

1921(大正10)~22年、ロシアに生まれた革命政権に対する日米英仏の干渉戦争に反対して行われた労働・農民団体の運動。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

対露非干渉運動
たいろひかんしょううんどう

日本の労働者階級によるシベリア撤兵要求運動。1922年(大正11)5月28日、日本労働総同盟中央委員会は、日本軍のシベリアからの即時撤兵、対露(ロシア)通商の開始を決議し、翌日首相、陸相らに決議文を手交した。総同盟の行動はイギリスの全国対露不干渉委員会の呼びかけに応じたもので、同委員会の書簡には国際運輸労働同盟会長ロバート・ウィリアムスらイギリス労働界代表の署名とともに、日本軍の暴状を訴えた「シベリアに於(お)ける日本人」も同封されていた。6月には前衛社、無産階級社、種蒔(たねま)き社などを中心に対露非干渉同志会が結成され、同月22日および7月10日に演説会が開催された。さらに9月には総同盟関西同盟会、向上会などで対露非干渉関西同盟会が結成され、同月中3回にわたって演説会が行われた。10月の総同盟第11周年全国大会は、日本軍のシベリアからの即時無条件撤兵、労農ロシアの承認を要求する決議を採択した。これらの運動は、併行して行われたロシア飢饉(ききん)救援運動とともに、日本の労働運動が手がけた最初の大衆的国際連帯の運動であった。[荒川章二]
『犬丸義一・中村新太郎著『物語日本労働運動史 上』(1974・新日本出版社) ▽野坂参三著『風雪のあゆみ 四』(1977・新日本出版社) ▽平和運動30年記念委員会編『戦争と平和の日本近代史』(1979・大月書店) ▽総同盟五十年史刊行委員会編・刊『総同盟五十年史 第一巻』(1964)』

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