寿者(読み)じゅしゃ

精選版 日本国語大辞典 「寿者」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐しゃ【寿者】

〘名〙
仏語。仏教以外のインドの諸学派が説いた我に関する説の一つで、生命としての個体を永遠不変の自我とみたもの。
往生要集(984‐985)大文四「有所得者、説我人寿者命者、憶念分別 無所有法、或説断常、或説有作、或説無作」 〔大智度論‐三五〕
朝廷宴会、とくに天皇元服の後宴などで、寿言(じゅ)をたてまつる役の者。上寿。
玉葉‐嘉応三年(1171)正月四日「上寿者抜笏頗退跪、奏寿言

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