封込(読み)ふうじこめる

精選版 日本国語大辞典 「封込」の意味・読み・例文・類語

ふうじ‐こ・める【封込】

〘他マ下一〙 ふうじこ・む 〘他マ下二〙
① 封じて中に入れる。閉じこめる。封じる。
※狂歌・豊蔵坊信海狂歌集(17C後)「此月は名がきをみせよ文月は雨雲に紙に封しこめたり」
相手を自由に活動できないようにする。
※エオンタ(1968)〈金井美恵子〉一「体の動きまで封じ込められてしまったように」
神仏の力などで、活動させないようにする。
※青表紙一本源氏(1001‐14頃)若菜下「物の怪に向かひて物語し給はむもかたはらいたければ、ふうじこめて」

ふうじ‐こ・む【封込】

[1] 〘他マ下二〙 ⇒ふうじこめる(封込)
[2] 〘他マ五(四)〙 =ふうじこめる(封込)
歌舞伎鳴神(日本古典全書所収)(1742か)「世界竜神をあの岩屋へ封じ込んで、其の上へ密法注連をひいた」

ふんじ‐こ・む【封込】

〘他マ下二〙 (「ふうじこむ(封込)」の変化した語) 中に入れて封をする。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「願文どもを、大きなるぢんのふばこにふむじこめて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android