雨雲(読み)アマグモ

デジタル大辞泉 「雨雲」の意味・読み・例文・類語

あま‐ぐも【雨雲】

雨や雪を降らせる雲。また、俗に乱層雲のこと。
[類語]雷雲むら雲雲海乱雲雪雲曇り雲霧雲夕立雲夏雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雨雲」の意味・読み・例文・類語

あま‐ぐも【雨雲】

  1. 〘 名詞 〙 乱層雲のこと。黒く厚い雲で、空の低い所にあり、雨や雪を降らせることが多い。
    1. [初出の実例]「雲は、白き。むらさき。黒きもをかし。風吹くをりのあま雲」(出典:枕草子(10C終)二五五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「雨雲」の意味・わかりやすい解説

雨雲
あまぐも

「あめぐも」ともいう。乱層雲の俗称である場合と、単に雨を降らせる雲をさす場合とがある。後者の場合、乱層雲(記号Ns)と積乱雲(記号Cb)の2種類がある。温帯低気圧前線付近には、厚い層状の乱層雲が発生する。地上から見ると、太陽光線を遮り、黒ずんで見える。雲底は低く、雨が降っている部分は雲底がぼやけている。上部対流圏中層に達し、高層雲層積雲区別がつかない。上空から見ると、乱層雲の一部に積乱雲が発達していることが多い。地上気温が低く、雪が降る場合は雪雲(ゆきぐも)とよばれる。

[木村龍治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雨雲」の意味・わかりやすい解説

雨雲
あまぐも
rain cloud

を降らせるの俗称。1951年に世界気象機関 WMOが発足する以前の古い雲の分類法では,雨を降らせる雲はすべてニンバス nimbusと呼んだが,現在国際的に用いられている雲の分類法にはこの術語はない(→雲形)。俗に雨雲といわれている雲は,乱層雲のことが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「雨雲」の読み・字形・画数・意味

【雨雲】ううん

雨ぐも。

字通「雨」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android