旺文社日本史事典 三訂版 「専売制」の解説
専売制
せんばいせい
商品作物の栽培・加工などを藩が保護・奨励して,藩営の国産会所(物産会所)などが一手に買い上げ販売し,その利潤を藩収入とした形が多い。江戸中期以後の藩政改革で採用された。仙台藩の米・塩,加賀藩の塩,会津藩の漆・蠟,薩摩藩の砂糖,長州・土佐藩の紙などが有名。また専売制に反対の一揆も各地で発生した。明治時代以後,政府はたばこ・塩・樟脳・アルコールなどに専売制を実施した。
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