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専門化(読み)せんもんか(その他表記)specialization

翻訳|specialization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「専門化」の意味・わかりやすい解説

専門化
せんもんか
specialization

分業の結果として生じる機能の純化の総称。一つの体系構造の複雑化のため,異なった二つ以上の部分に分かれて機能するとき体系内に起こる現象で,自然界,人間界を問わず存在する。専門化は,分化あるいは異質化といった分離過程と,これまでと違った新しい高次元の体系をつくり上げるといった統合過程の二つの側面を同時にもっている。社会組織における専門化は機能(役割)の配分過程として現れるのであり,近代社会での経済的分業は,この専門化を推し進める決定的動因となっている。専門化は組織の合理化,能率化を促進させるために必要とされるのであるが,機能相互間の調整に失敗するならば,組織を破壊することにもなりかねない。現代社会において専門化は時代の要請ではあるが,そこに生まれる非人間化,専門万能主義,専門閉塞化(たこ壺化)などの弊害を克服することが今後の課題として残されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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