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分業 ぶんぎょう division of labour

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分業
ぶんぎょう
division of labour

広義には,社会的あるいは個別的に,ある仕事や労働を分割して専門化し,それぞれの部門や行程を分担して行い目的を達すること。作業場内などでの技術的分業と,社会における生産諸部門や職業への分化である社会的分業が含まれる。

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デジタル大辞泉の解説

ぶん‐ぎょう〔‐ゲフ〕【分業】

[名](スル)
手分けして仕事をすること。「時間がないので分業して進める」

㋐生産の全工程を分割し、異なった労働者によって分担されること。個別的分業。
㋑社会的総労働が各産業部門に分割・専門化されること。社会的分業

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百科事典マイペディアの解説

分業【ぶんぎょう】

労働が分割されて専門化すること。分業により労働生産性が向上する。産業部門別や職業別に分化した社会的分業と作業場内の個別的分業(技術的分業)に大別される。後者は分業に基づく協業として統一的意志の下に計画的に行われるが(マニュファクチュアが典型),前者は資本主義社会では市場を通じて行われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶんぎょう【分業 division of labor】

労働の分割を意味する。高度に能率化した技術的分業と複雑に専門化した社会的分業は産業化社会の大きな特徴である。しかし,分業の事実そのものはどの社会においても一般的に存在した。未開のエスキモー社会では,生活の細部にわたって男の仕事と女の仕事が厳密に分割されていた。インドヒンドゥー社会では,厳格な内婚制と儀礼的義務によって細分化された職業カーストが複雑な分業関係を形づくっていた。中世ヨーロッパ封建社会では,生れや身分と結びついて固定化された職業,仕事の体系が神の与えた秩序とみなされた。

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大辞林 第三版の解説

ぶんぎょう【分業】

( 名 ) スル
手分けをして仕事をすること。
〔division of labour〕 生産の過程を分割し、分担した工程を専門的に作業する労働形態(個別的分業)。また広く社会の成員の間で、職業分化など経済的・技術的・社会的に分化された役割を担う形態(社会的分業)。 → 協業

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

分業
ぶんぎょう
division of labour英語
Arbeitsteilungドイツ語

生産過程をいくつかの部門・工程に分け、異なった人々がこの分割された特殊的部分に専門的に従事することをいう。分業には、社会的総労働が社会のさまざまな産業部門やさらにそれらの産業部門において種々の職業に区分され、個々人がこうして細分化された職業に専門的に従事する社会的分業と、マニュファクチュアに典型的にみられるように、多数の労働者が資本家の所有する作業場に寄せ集められ、個々の労働者が分割された種々の生産工程を専門的に担う作業場内分業とが存在する。いずれの分業にあっても、個々の生産者は特定の作業に専門的に従事することによって、労働の熟練が高まり、異なった作業間の移動に伴う労働時間のむだが縮小し、労働用具が特殊化された作業に適合的に改良かつ多様化されることによって労働の生産力が上昇する。
 社会的分業は、原始共同体内における性および年齢の差という生理学的な基礎のうえに自然発生的に発展するが、共同体内部で生産手段の共有のもとで社会的分業が行われている限り、それは商品生産とは結び付いていない。異なった諸共同体の間で物々交換が始まり、それがやがて商品交換へと発展していくが、それによって各共同体は商品交換を媒介として連関させられ、社会的な全生産の相互に依存しあう生産部門に転化させられる。商品交換が共同体の内部に浸透し、生産手段の私的所有を生み出してゆくにつれて、社会的分業が発展すると同時に商品交換も発展していく。このような商品交換の一定程度の発展を歴史的前提として資本主義が発生する。
 資本制的生産は、同一作業場内に集められた多数の労働者が資本家の指揮のもとに同一商品の生産に従事する単純協業という形で出発するが、それは、生産工程が分割されて各労働者が特定の工程のみを専門的に担当する分業に基づく協業(マニュファクチュア)に早急に移行する。ここで作業場内分業が本格的に登場する。マニュファクチュアは、道具の機械への転化に伴って機械制大工業へ移行するが、これによって作業場内分業がいっそう発展する。ここでは機械が生産の主体であり、特殊化された諸機械の間に配分される労働者は、特定の機械を専門的に操作する機械の付属物に転化し、労働者の資本のもとへの実質的包摂が完成する。マニュファクチュアに典型的にみられる作業場内分業は、社会的分業の特定の発展を前提として発生するが、逆に社会的分業に反作用してそれを発展させる。機械制大工業に移行すると社会的分業はいっそう発展する。それによって供給される原料や半製品や労働用具等の分量が増加するに伴って、原料や半製品の加工が分化していき社会的生産部門が多様化するからである。作業場内分業は資本家の専制的支配のもとに計画的に編成されているのに対して、生産手段の私的分散的所有に基づく社会的分業においては無政府性が支配している。[二瓶 敏]
『K・マルクス著『資本論』第1巻第4篇(向坂逸郎訳・岩波文庫/岡崎次郎訳・大月書店・国民文庫) ▽A・スミス著『国富論(諸国民の富)』第1篇(大河内一男監訳・中公文庫/大内兵衛・松川七郎訳・岩波文庫)』

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世界大百科事典内の分業の言及

【規模の経済】より

…したがって,規模の経済が存在すれば,大量生産によって利益が生ずる。規模の経済が発生する最も重要な理由は,不可分性と分業の利益である。たとえば鉄鋼業における高炉のように,ある種の生産要素は最も効率的な生産規模が技術的に決まっており,その半分の生産規模をもつ高炉では,効率的な生産が行えず費用が高くなる。…

【経済学】より

…この有名な言葉で始まる《国富論》は5編に分けられる。 第1編は,労働の社会的分業を通じて,生産力の改善が最大なものとなり,労働の熟練,技巧,判断が大きく高められるという点に議論の焦点が置かれる。そしてこのような社会的な利益を生み出す分業をひきおこすものは,人々がみずからの利益を求めて交易交換という経済的な取引を行おうとする人間の本性のなかにある一定の性向にあると主張する。…

【国分寺[町]】より

…香川県中央部,綾歌郡の町。人口2万1520(1995)。北部と南部は丘陵で囲まれ,中央部を本津川が北東流し,沖積低地を形成する。予讃線,国道11号線が中央部を横断する。溜池灌漑による農業中心の町であったが,高松市と坂出市の間に位置するため住宅地化が著しい。農業は米,麦中心から,盆栽,施設園芸,果樹,蔬菜,花卉などの都市近郊農業に移行している。四国八十八ヵ所第80番札所白牛山国分寺は本堂,千手観音立像,銅鐘が重要文化財に指定されており,境内には讃岐国分寺跡(特史)の33個の巨大な礎石が残る。…

【産業】より

…社会的な分業として行われる財貨およびサービスの生産または提供に係わるすべての経済活動を産業という。
【歴史】
 産業をこのようにとらえるならば,その歴史は原始時代にまでさかのぼることができる。…

【生産】より

…一般に迂回路が長ければ長いほど生産能力も高まる。迂回生産は技術過程の分化を意味しており,この点で次に述べる分業とはいちおう区別される。
[生産の組織]
 生産は物質を道具や機械を用いて変形する技術過程であるとともに,それはまた人間どうしの一定の関係の中で営まれる社会過程でもある。…

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